日産 グロリア 板金塗装修理事例
■損傷原因・状況
GLORIAを愛して止まないオーナー様。念願のコンディションの良い330を長年探し続けてやっと出会えたそうです。
ですが外装に満足できないとの事。(全塗装歴が有り、新車純正色と若干違うなど。)更には製造からだいぶ時が経過している為、補修痕や、金属の「錆や腐り」が塗装面を侵している所が多少有る為、当時の状態に少しでも近づけられる様、リフレッシュを兼ねてご相談頂きました。
■修理方針
オーナー様のご希望で、同色での全塗装をしたいとの事です。 一見した所、全体的に程度は良く、前所有者様達も車庫にて大切に保管されていたようです。
ドアの内装にも新車時のビニールが被っている程です。
今回は、車輌の状態やご予算等の兼ね合いからレストアではなく、全塗装と言う事で、どこまでの仕上がりを望まれているのかを、確認しながらの作業となります。(メッキパーツはフェンダーミラーの状態があまり良くないので、蒸着メッキ加工を希望との事)
■修理方法・内容
右フロントフェンダーはブリスターが発生していた為、塗膜を剥がし、素地の鉄板の状態を確認。他にもペイントトラブルが多々見つかったのでほとんどのパネルを鉄板まで出しました。
歪みのある箇所は板金します。もちろん鉄板まで出したパネルは板金が仕上がり次第プライマーサフェーサーを入れて錆止め処理をします。
左リアドアとクォーターパネルのチリの不具合が最初から気になってましたが、交換歴は分かっていたものの塗膜を剥いてみるとパネルの交換方法としてありえないやり方でした。
クォーターパネルの繋ぎ目が、突合せ溶接ではなく、もとのパネルの上に重ねられています。しかも片面スポット溶接なので強度的にも不安が残ります。
さらに、重ね合わせた段差をなくす為にパテがてんこ盛りされていて、左リアドアとのチリが合わず何か不自然な感じになっていました。
リアクォーターの修理痕は再度溶接作業が必要なためリアガラスを外して作業しました。
外装を綺麗に仕上げることはもちろんですが、オーナー様のご希望で、ドアパネルの内側やフードパネルの内側、トランクパネルの内側、トランクルームの中も艶有りのクリアー仕上げと言うことで、外見からはわかりませんが、内側もピカピカのこだわりの塗装仕上げとなりました。
修理金額 900,000円
自費で修理